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ASAI Kyoto Shijo,Japan
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Feathered robe for angel
2024
アルミ複合板にアクリル、顔料ペン、樹脂、ラメ粉
Acrylic,Pigment-ink,Resin,Glitter-powder on Aluminium Composite Panel
200cm × 40cm


- About the work -

English


ASAI京都四条のために描かれた絵画「Feathered robe for angel」は「天の羽衣」という意味です。天の羽衣は、全宇宙を「自由」に飛び回ることができると言われる天人の衣であり、また天と地、聖と俗など異他なるもの同士を「繋ぐ」といった象徴性をもちます。この天の羽衣をめぐる天人と人間、男と女、出会いと別れの物語は「羽衣伝説」と言われ、日本人にとっても大変馴染み深く、また世界各地に存在する普遍性の高い物語です。

「ASAI」とはタイ語で「地元の人と共に生きる」を意味し、また運営母体である「デュシット」はタイ語で「天国」を意味します。

タイと京都の文化が融合し生まれたホテル「ASAI京都四条」は、全世界からのゲストが京都のローカルと出会い交流できるアクセスポイントであり、かつ常に新しく面白い体験をゲストに提供し続けることを目指しています。

垂谷も制作にあたり、この場所はただ人がすれ違う場ではなく、文化も思想も異なる多様な人々と共に、共鳴と感動など新たな化学反応を生み出す空間であってほしい、また1人1人の美しい思い出が、日々刻み込まれていく場所となってほしい、そんな思いで作品と対峙しました。

彼はこの作品を描くために、森、山、植物、寺社、空、川など京都の風景を撮影し集め、またタイの文化について取材を行い、その集めたイメージのレイヤーをランダムに重ね合わせながら支持体となる金属板にドローイング、さらに増殖する細胞のような小さな粒や煌びやかなラメで着彩し、その描いた輪郭に沿って糸鋸で切り抜き完成します。

当作品の原型は2016年に描かれており、当作品は二代目となります。初代の作品コンセプトに、ASAIホテルの理念を重ね合わせることで、新たなASAI京都四条の顔となる「天の羽衣」が生まれました。

最後に、2016年当時、垂谷が初代「天の羽衣」について書いた文章を添え、結びとさせて頂きます。

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羽衣は知っている。暑い時は清流となり、寒い時は火炎となる、蜜を欲すれば木となり、木が燃えれば狼煙となる、天女の下げ髪は 悪魔の嘔吐となり、男女が交える共鳴はうつろう季節となる。抽象画であるのか具象画であるのか、平面であるのか立体であるのか、現実であるのかファンタジーであるのか、個であるのか全体であるのか――。むしろ、個であり、全てでありたい。否定であり、肯定でありたい。そのような私らしい作品とはいったいどのようなものなのか。

禅画は私の1つのモデルであった。しかし、私はそれとは違う軽やかさを表現したいと思った。つまり、禅画は単色の多色である。沈黙の饒舌である。私はそれを逆転させよう、自由なファンタジーを展開させよう、と考えた。多色の単色、饒舌の沈黙である。繰り返される日々の営み。思わぬ出会い、道ばたの小石との。それらと同様に、夢も幻も、すべては私にふりかかってくる現実である。すべては流れゆくが、その一粒一粒が、かけがえのない存在であり続ける。それらすべてが私のなかで結実する。それは一枚の羽衣となりながら、それ自らのあり方をも飛び越える。それは道元の言葉のようにである。

「水清くして地に徹す、魚行きて魚に似たり、空広くして天に透る、鳥飛んで鳥のごとし」


―垂谷知明





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